2013年5月28日火曜日

夜の一人旅。

夜8時の江の電。新宿新南口へ向かいます。
初めての1人夜行バスで尾瀬ガ原へ。
楽しそうなえのんくんも作り笑いに見える私でした。


想像とは厄介なもので、
旅行会社のパックツアーが催行人数2人なのに
中止になったものだから、
定期夜行バスも
一人っきりを想像していました。
実は6人も搭乗者がいらして、少し安心でした。
夜の都会を走り珍しい夜の東京を観察。
夢のはざまに
夜中のコンビニに吸い寄せられる人たちが
コガネムシのように見えました。


着いたのは朝の3:40分
清々しい戸倉バス停


乗り合いバスに乗り換えると満席。
5時にゲートが開くのを待って鳩待峠へ


ここで待ち合わせ。
少し山の草花に興味を持ってしまった私は
飲んだ席でのお願いで尾瀬のガイドをやっている方に
今日一日尾瀬ケ原を案内してもらうことになっていたんです。
雪山の尾瀬をスキーなどで案内できるほどの方で
こんなへなちょこと
一日つき合っている場合ではないのですが、
心の広い方だったので
すっかりどっぷり
案内してもらえることができました。
贅沢な旅になってしまいました。
ありがとうございました。


さっそく迎えてくれたのはカメノキの子供。
やーかわいい。




これは尾瀬によく見られる夫婦?の木?
1つはヒノキ。もう1つはミズナラでしたっけ?
この組み合わせで絡んでいる木がよくあるそうです。



おおー


これはイワナシ。かわいいピンクでした。


これはショウジョウバカマ。
花の色が猩猩という想像上の猿の顔の赤らしい。
葉っぱは袴ね。


オオバキスミレ


ウスバサイシン


燧ヶ岳(ひうちがたけ)から飛んで来たと思われる岩だそうで、
むかーし、この山の噴火で尾瀬ヶ原、尾瀬沼はできたらしいです。
この切れ込みは芸術的だけど自然の仕業だったのね。


ETの木


おおー初めて見るリアル尾瀬のはがき風景。


かわいい。
黄色い花はリュウキンカです。


一部山焼きでもしたのかと思ったら
黒い枝の植物だそうで、少し赤い目が少し芽吹いていました。
すいません名前忘れました。


雨は降ったりやんだり。
でも、ガイドさんの教えてくれた服装で
全く寒くもなく、濡れることもなく、
快適に歩いていきます。


これは私ではなく、アカハライモリ。
草の上を歩くものはなぜか
東に向かっているのが多い。
なんで?
今恋愛時期だから、
東に大きな社交場があるのかしら。
社交場・・古いですか?

水中ではナンパ中のイモリを見ることができました。
見事にふられていました。
通りすがりに声をかけるあんちゃん風でした。


ぎりぎり観光時期を外している平日なので
すいてますねー
快適です。
二人で並んで歩けますよ。


浮き島のことも伺いました。
浮き島の少し下の層はもう江戸時代のものなんだって。
そうやって少ーしずつ作られているんです。


雲があがっていく。
これで晴れるのか?


さっきのショウジョウバカマ。
たくさん顔を出していました。
さっきより色がきれいな感じでした。


また雲が低くなる。
向こうの晴れ間は福島県だそうです。


ここは撮影スポット
ほんと。わざとらしいくらいの風景。
カッコウがまたわざとらしく鳴いてくれるので
サスペンス劇場の始まりのシーンを思い出す。


竜宮ポイント
ここには水を吸い込む所と吐き出す所があって
地下でトンネルがあるそうですが、
中は竜宮城なのかもしれない。


竜宮小屋で夜行バスで一緒だったおばさん2人と出会いました。
「面白いもの持ってる」と言って
古ーい尾瀬ガイド本を見せてくれました。
宿泊が1500円
お弁当の包み紙まで挟んであって、
面白いねー
でも、尾瀬の自然は全然変わっていないようで、
そこが尾瀬なのね。



作り立ての木道。
中は居心地がいいのか
リュウキンカがたくさん。



やっと見れました。
ザゼンソウ
今日は2個ありました。


それから少し先に行って
福島県境まで行ってきました。



最近の子供はいいもの着てんな。
午後からは自然学校でしたか、
小学生がたくさん。


山小屋のガラス。


まだ雪がこんなに。
2週間前にはスキーをしていた山だそうです。
解けるのも早いな。


どーしても気がかりな植物。
何でしょうね。
枝が枯れ葉の中から出ていて
そこから芽が出ているんですね。
赤紫の芽。
気になるー


きれー


カニコウモリ。
名前がすごい。


双子のうさぎみたい。


これ着物の柄にいいね。


はい。
これで終了。
はー。
楽しかった。
きれいだった。
気持ちよかった。
ガイドさんはいい人なので
山小屋の人、ガイド仲間、カメラマンの方などなど、
素敵な知り合いがたくさんいて、
関係ない私も
とても親切にしてもらって
一人でもったいないくらいでした。
ありがとうございました!

といいつつ、
戸倉のバス停まで送ってもらうことになりました。
すいませんまたお世話になります。


帰りに大きな桂の木を見つけて
また森林浴。


勝手に見るのは申し訳ないほどの心地よさ。
すいません。


おおっとこれは、
ガイシが食われている!
自然を甘く見るなってことですね。

こんどこそ、
さあバスに乗って帰途へと思ったのですが、
時間があったのでさらに
「尾瀬ぷらり館」を教えていただきました。

館の方も、とても親切で、
サンショウウオとアカハライモリを
ケースから出してくれて、
うわぁ、
いいな、いいな、
という私一人のわくわくモードになってしまい、


しかし!
バスの時間が迫っているし、
ウーもっと詳しく見たいのに。

仕方なく、
トイレを我慢しながらしゃべるような
集中できない感じで
お話を聞いてとっとと出なくてはならず、
今度絶対またじっくり聞きに来なくてはと思ったのでした。

 

あー残念。また来ます!

そして一日お世話になったのに、
私は満たされすぎて
夢心地でバスに乗ってしまったのでした。
本当にありがとうございました。



帰りのバスは9人でした。
バスからの風景は
一ヶ月ほど前の広町の森の風景。
藤の花が咲いている・・・


なんて郷愁に浸っていたら、
もう都会のど真ん中。
新宿東口、アルタ前!

あー苦しい。
浦島太郎のようだ。
早く鎌倉の山に帰らねば。


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