2016年6月4日土曜日

花と虫に励まされて



「梅雨の前に大山に行きたい」
Hさんにそう言われて
思い立ったのが今日
そろそろ梅雨入り
今日もあまりいい天気ではないけど出発。

予定を立てていた簡単なルートのはずが
Hさんの家にあった古ーい
奥さんのメモを見つけて
秦野からヤビツ峠方面に登って大山へ
というコースになった。
メモの駅名は大秦野。
いつのメモなの?

家を9時に出たのに
コーヒーが飲みたいと
途中でカフェに寄ったりするので 
ますます遅くなる
さらに
1時間に2本のバスを乗りそこなって
また30分時間つぶし。

どうにかバスで簑毛駅に到着
そこにあった地図にはヤビツ峠への道が書かれていない
(一番左に道が切れているコースになるらしい。)
11時に歩き始めることになってしまった。 
進まないと始まらないので
前へ進もう



時間が遅いだけではなく
こんな看板も

 ただ、こういう応援団がいるので
少し心強い

オオゾウムシ

サイハイラン

山道に入るなり
こんな看板


ちょっと怖いけど
きれいだー



ヤコンオサムシ
少し山のハイキングっぽくなってきた。




高いとこに来たんだねー


足がチクチクすると思ったら
これだれ?
ハサミムシの仲間かな。

 

きれいな緑と
かわいい虫たち
見たことない植物にも出会うので
目が回る忙しさ
さらに早く登らねばと気はあせる。

休憩すれば緑が目に飛び込んでくる



ほとんど人には会わないので
くだらない古い歌謡曲を歌ったりして歩いていたら
なんだか?


あれまあ
シカでねーの。

私たちが行ってしまうまで微動だにしなかった。


この道は大変だけど気持がいいね。


オオタツナミソウ

おおきなアオマムシグサ

だいぶ登って来たね。なんて
汗を拭き拭き看板を見ていると
後ろの方でバイクの音
あれ?
目の届くところにアスファルトの道が見える。
バス停?
なんだかなー


フタリシズカ


大きなカブのヤブデマリ

ムネアカオオアリ


コフキゾウムシ

もう下界を見下ろしても
高さがわからない
こうなればどこも同じ。
そして
峠からやたらと厳しい道のりに。
急な登りが多くなった。
奥さんも通った道がんばろう
何十年前の奥さん?
(あとから調べたら大秦野という駅名は
1987年に秦野に改名されている。29年以上前!)



途中ですれ違ったご夫婦に
ちょっと遅いかもしれない
懐中電灯持って来た?なんて言われて
ちょっと不安になった。

マメザクラ

私より友達の多いHさんは
山の中でもお誘いのメール
返信しようと休憩が終わらない。
結局、圏外。


ちなみにHさんは
この山を600mくらいの高さだと思っていたらしい。
さらに彼はストックも忘れて来ているのだ。
昔から登山経験のある方だけど
甘すぎやしませんか! と
説教してあげました。

石の割れ方がすごい。だから足場の石がこんな感じなんだ。
コブヒゲボソゾウムシ

今までの道とはとがって
なんだか歩いても歩いても道が縮まらない
急な登りが多くなった
休憩も増える

座った石の足元にかわいい花!
疲れが飛んでった。




会話は減るし暑くてきつくて
スティックのないHさんは遅れ気味。

看板の
200mがうれしい。
ところがその200m
長かったー

応援団が各地の石の上にいた。


 この一段ずつが大きいの
階段じゃないよね。


ガンバレー。もうすこし
 鳥居が見えて来たよー


踏んじゃっていいのかな。



あーなかなか頂上にならない
思わせぶりな道だ


 やったー
着いたよー

もう3時だ


お疲れさんでやんした。

よくぞご無事で

あまりにお腹がすいてたので
写真撮ることを忘れた。
おいしい豚汁と焼きおにぎりでした。


とりあえずここは高い場所なんだなー
 


秘密基地?



 到着すぐにはまだ人がそこそこいたんですけど


いつの間にかいなくなって
いいんですけどね。


登ったのだから
下りなければ帰れない。



このガレ道はつらかった。
気力と集中力はもう切れそうです。
足を置く場所を瞬時に判断
脳トレです。
人がたくさん歩くから草も生えない道

 でも励ましてくれる山の虫や花たち


がんばるぞー


 少し町が大きく見えて来た?



変な石


これって木にいいのかな。


雷でも落ちたのか裂けている木
ギギギギと大きな音がする。

 
音は左の木から。
中央から裂けてる!
いつか折れてしまうだろう
痛いのかな。

風で枝が揺れるとこの裂け目が大きく動く


ツルアジサイ見つけた
やっと目の前で咲いているのが見れた。


夫婦杉を見ながら休憩


脇にあった蟬の脱け殻
きれいだなっと思ったら
動いた。
生きてたのね。
もうすぐ誕生?
ハルゼミかな。


サワギク?



急な階段!


下りると
神社だった



この神社の下に
茶屋が何軒かあって
どうぞお茶飲んで行ってください。と
作り笑顔でお茶を勧められた
でも我慢。
下で大山豆腐とビールを飲みたい。

ぐっとこらえて
まだ下りる
男坂と女坂
どっちにしようか。
この時 5:00

若者たちが男坂を進んでいった。 
じゃあ、と気軽に進む下りの階段
ところが
この階段
冗談じゃない
ずーっと階段。
本当
ビックリ
作った人たちの苦労を考えながらも
こんなもの作らないでよー
と2人でぼやいて下り続けた。

手すりもなくてガタゴト階段
若者も膝が痛くて一歩ずつしか下りれない。

初めはビックリ、しまいに泣きそうになりながら
無心に階段を下り続ける


もう男坂には行かない。

最後の階段を下りて
恨めしそうにながめつつ
座って休憩

ケーブルカーは数日前から点検中。こんな時間も何かやっている

あれだけがんばって降りてきたのにー
閉店です。


豆腐もまんじゅうもビールも。

5:50 もうみんな閉店
怪我もなく
暗くなって下山にならなかっただけいいとしないと
本当に山を軽く見すぎでしょ

最後にキセキレイさんを見てバスに乗りました。
山の神様
山の植物、生き物たち
どうもありがとう。
充実した1日でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿