2012年9月26日水曜日

人生が変わるまなざし

主人の母は埼玉で畑をしたりマラソンを趣味にして生きてきた。
自然の中で育った人は大して自然に感動しにくいと思う。
私たちが蚊やハエを見て喜んだりしないのと同じで、
畑の脇に虫がいてもそれが当たり前なのだから。
母もそんな人だった。
実家に行った時、私と息子がお花を摘んで戻ってきたら、
「花粉が落ちるから家にいれないで」と言った人だ。
でも、以前のてんとう虫の件で書いた通り、
私のためか、いつしかいろいろ気にするようになったと思う。

最近近くの小川でメダカを見つけたらしい。
そこから4匹ほど家に持ち帰ったそうで、
家の居間のテーブルにガラスの入れ物で飼っているそう。
「エサはどこに売ってるの?」と言う電話から、
「かわいいんだから。なんたって目がきれい。だからメダカなんだって。」
「水は少し色がついたけど替えなくていいのかしら?」
「オスとメスなのかみんなで混じり合ってチュッチュしてる」
なんて電話のたびに自慢してくる。
初めは喜ばせようとしてるのか、うらやましがらせてるのかねー。と思ったいたのだが、
「お友達が数人来て、みんなに見せたらみんなもかわいいって、人気者になっちゃって。」
「メダカかわいいよー。目がきれいなんだから。もーほんとに私の人生変わっちゃったんだから。」
とまで言っていた。

私は水生動物を飼うのが苦手で、すぐ死なせてしまう。
海の水を使って海の生き物を飼ったときは順調だったけど、真水のものはあまり長生きさせられない。
だから、母の家のメダカがいつまでも元気であるように願うことしか出来ないが、
テーブルの上に生き物を置くなんて。ほんと変わったと思う。

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